料理好きのうつわと片づけ 人とうつわ編集部編 河出書房新社
人とうつわ編集部として書籍を編集&執筆しました。
https://www.amazon.co.jp/料理好きのうつわと片づけ-人とうつわ編集部/dp/4309277527
毎日の事だから取扱いは自己流に、簡単に。
たかはしよしこさん、青山有紀さん、柳田栄萬さん、山本千織さん、高橋みどりさん、恵藤文さん、大倉千枝子さん、安藤雅信・明子さん……器を愛する8人の使う・洗う・しまうを紹介。
〜おわりに より〜
これまでうつわの作り手、伝え手、使い手の取材を重ねてきました。そんな中気づくのは、うつわとは、人の心にとても近い存在であり親密でパーソナルなものであるということです。幼少期に使ったうつわの思い出が大人になってからの選び方に反映されている人もいれば、暮らし方を変えるきっかけにうつわの存在があったという人もいる。ふだん使いはしないけれど、見ているだけで気持ちが高揚したり、心が温まるような思い入れの強いうつわを持つ人もいます。日本が誇る工芸品としての確かな歴史があることに加えて、こういった自分だけのうつわとの結びつきが人々の心の中にあるからこそ、私たちの国には、こんなにも豊かなうつわ文化が残ってきたのだと思います。料理好きの人たちのうつわと片づけを通して、うつわとのパーソナルな関係までひもとくことができたなら、日本の工芸を使いたいという人が増えて、これからも末長く暮らしの中に息づいていくはず。そう思ってこの本を編みました。いま、日本には、たくさんのうつわの作り手がいます。作り手が多いのだから、使い手も増やさなくては! お役に立てれば幸いです。
人とうつわ編集部 衣奈彩子